架空鉄道浜急電鉄

車両 6500形


特急車の増発用として製造されたのが始まりで、
2500形を全面的に置き換える際に本形式の増備か2500形の本格的な更新かまじめに検討が重ねられ、
本形式の増備に決まりました。
様々な路線と競合の多い浜急ではサービスの一つとして快適な車内を提供したいという事で
車内も特急形らしく転換クロスシート主体になっています。
現在はこの原型は存在せずに、全編成塗色の一新と車内のリニューアルが行われています。


■車体
設計は6000形をベースに2扉とし、扉間は固定式の連続窓がならんています。
6000形ベースとしたのは、企画当時本形式の地下鉄直通が真面目に検討されていたためです。
しかし、直通相手から断られ自社線内のみで運用しているという状態です。
特急車らしくスマートな外観を保つために貫通扉には6000形同様プラグ式の幌カバーを設けています。
リニューアル後は、屋上機器カバー・前面ヘッドマーク表示器・スカートにエアロパーツ取り付けなどが行われています。
外板塗色も窓周りダークグレーに特急車独特の2色を細帯にして巻いています。
このカラーはN7000形にもフォーマットが引き継がれています。

途中からは、本形式の目玉として二階建て車両が組み込まれました。
乗りたくなるような車両設備と着席率のアップの両方を実現するために企画されました。

■足回り
特急を中心に使用する事から、高速域の加速を重視して、起動加速度はやや遅めの3.3Km/sです。
制御装置はVVVFインバーター装置ですが、初めてドイツ製の装置を採用しています。
当時は国産よりも海外製の物がコスト面で有利である上に、トラクションコントロールの技術がが国産品より優れていたためです。
リニューアル車からは車体傾斜装置も追設され、カーブの通過速度の向上を計りました。
当初は所要時間の短縮・高速化が検討されていたためですが、
現在は特急の半数が地下鉄直通で通勤車のため、足並みを揃えるためにこの計画がペンディング状態ですが、
結果として2扉で乗降りに時間がかかる分を相殺する事に役に立っています。


■車内

2500形では、扉間転換シートでしたが、本形式では車端部もクロスシートとしました。
転換シートもわずかながらリクライニングする物が取り入れられました。
リニューアル後は個性を強め、さらに上質な車内を目指すためにシートモケットは革張りに
床敷物に難燃性の木材によるフローリングなど自然素材を多用し、暖かみの有る落ち着いた車内を目指しています。
車内照明も電球色のスポット照明を通路上に配置して明るく暖かみのある車内作りに一役買っています。
カーテンは引き続きアコーディオンブリーツ式でミントグリーン系のカラーリングです。

特異な設備としてはカード式公衆電話の撤去スペースを荷物置き場として、サーフボードや釣り竿など長物が収納できる様になっており、マリンレジャーに向かわれるお客様にも配慮されています。

車内インフォメーションは側扉上に通勤車と同じくLEDドットマトリクススクロール式が採用されましたが、
着座状態では見にくい事からリニューアル時に妻面貫通路上にLCD式(トレインビジョン)が追設されました。
自動放送装置も同時に追設され、特急運用時のみ独特のジングルが流されます。