架空鉄道浜急電鉄

車両 8000形


普通車から特急までなんでもこなせる4000形を置き換えるために企画製作されました。
当初はラッシュ時は優等列車、閑散時は減車して普通電車にという運用方法が模索されていたため、
6両基本+2両増結でロールアウトしました。
現在は2両編成から8両編成まですべて揃っています。

■車体
設計は地下鉄直通車の基本規格そのものでN7000形の使い回しです。
N7000形を通勤形にアレンジして少しチープにしたのが本形式です。
側窓もはめ殺しの接着式で構体がシンプルになるためコスト削減になっています。
浜急では初めてアルミ車体+無塗装を採用しました。
カラーリングは個性を出すために一般的なラインカラーの帯を窓下に貼付けるのではなく、
ブロックパターンになっています。配色は寒色系の特急車と区別するために暖色系の色も取り入れました。

■足回り
他の地下鉄直通車と同じ加速度は3.5Km/sです。
空転対策のためN7000形よりも電動車の比率を増やし、6000形以前の2:1に戻っています。
ドイツ製の制御装置は防塵性能が国産に劣る事が判明、
トラクションコントロールの性能も国産でも遜色ないレベルに向上した。
コスト面でも、国産でも有利になった。
という理由や、6500形や7000形製造当時より時勢が変化し、
もはやドイツ製の制御装置を使うメリットがなく、国産に戻りました。
電動機は190kwの標準品を130kw相当に減格しています。
付随車を徹底的に軽量化して極力機器は電動車に搭載するようにしています。


■車内
都会の中の憩いをテーマにN7000形車両をロングシートに変更した上でコストの低減も目指した。
カーテンはブリーツ式から一般的なロール式に変更し、
車内はオールロングシートとして、モケットは布製に戻り背もたれ部分にはドットパターンをあしらった。
座席は背もたれ部分を一人づつに独立した形状にし、着席区分を明確にした。
座席袖仕切りと車端部は木目調で統一し、座席のモケットのモスグリーンと共に都会の中の緑を連想させるものとした。
貫通扉は6500形およびN7000形で採用したガラス製の物。
床は木材からリノリウムに戻り、細かいドットパターンをあしらい洗練されたイメージを表現。
なお、内装のコンセプト自体は後に登場するN4500形も同様で、7000形も順次同様の物へ変更が進んでいる。
車内インフォメーション装置もLCD(トレインビジョン)+自動放送を搭載しています。