架空鉄道浜急電鉄

車両 7000形


6000形はたいへん優秀な車両でしたが、
その6000形をベースに次世代の通勤形車両としてコストダウンを視野に入れて製造されたのが7000形です。
途中からN7000形へモデルチェンジされ、その後は8000形へ製造が移行したため、
浜急の通勤形車両では最も少数な形式となりました。

■車体
基本的には6000形を踏襲し、片側3扉のアルミボディーですが、
コストダウンのために細かい部分が変更されています。
例えば、前面形状はより直線的な形状に変更し、標識灯も他社の車両と共通の部品を使用したりしています。
貫通扉のホロカバーは廃止。自動幌装置も簡易な物にグレードダウンしています。
側面も、固定窓となったり、増備途中からLED式の行き先表示装置になったり、様々な点で変更がされています。

さらには一部で試験的に浜急初のステンレス車体が採用されたりしています。
コストの面や保守の視点でみるとたいへん有利です。
ビードレスとなり比較的平面にはなりましたが、スポット溶接によるひずみが問題でした。
浜急の車両保守管理部門にとっては
「車両はきれいな状態で気持ちよく乗車してもらうことがお客様への最高のもてなし」
という考えが根強く、でこぼこしたステンレス車体はこの趣旨に反するためと、
アルミに反してステンレスは硬度が高く、車体が破損時の修復がしずらいといった点から
本形式以降浜急の車両でステンレス製の車両は全く製造されていません。

■足回り
他の地下鉄直通車と同じ加速度は3.5Km/sです。
電動機は190kwでMT比は1:1です。
制御機器は6500形同様にドイツ製の装置が採用されています。
当時は、外国から輸入した方がコストの面で有利であった事に加えて、
トラクションコントロールが国産の装置よりも優れていて空転を防ぐために選定されたという理由によります。

7000形は4両編成と8両編成しかありませんが、4両編成を分割して2両単位で組成し、6両編成を組む事ができます。
通勤車で2両編成が無いというのは画期的でしたが、運用途中で切り離す事ができないためいささか使い勝手が悪いようです。
先頭車と中間車が連結しているのは浜急では7000形独特のものです。


■車内[画像製作中]
車内は一般的なロングシートへ戻り、初めて片持ち式の座席が採用されました。
5000形・6000形に近い意匠でしたが、現在は8000形と同様の物に変更が進んでいます。
車内インフォメーション機器は初めてづくしの物が多く、
自動放送装置が取り入れられ、ディスプレイ装置も従来のLEDドットマトリクススクロール式と新たに取り入れたLCD式(トレインビジョン)が千鳥配置で各扉上に交互に配置されています。