架空鉄道浜急電鉄

浜急バスについて車両篇…日野自動車製一般路線車

斜字は廃車車両

U-HT2MMAA改
ワンステップ
浜急初のワンステップ車で、手軽に低床車が投入できるとあって、全営業所に一斉に導入されました。このときから日野自動車とのおつきあいが活発になりました。現在は全車が一線を退き後輩たちが後を継いでいます。
 
U-HU2MMAH
路線低公害車(電気式ハイブリッド車)ツーステップ
95年に二台のみ導入された低公害車
仕様上、中4枚折戸という点が変わっている。
 
■U-HT2MMAA改
路線低公害試験車(LPG→CNG)ツーステップ
1台のみ導入されたLPGガス車で、長期試験に晒された。
現在はCNGガス車へ改造を受けており、
浜急バスはこの車両からCNG車導入のノウハウを養った。
CNG車であるため、排ガス規制を逃れて現在も最古参で活躍中。
 
KC-HT2MMCA
リフトバス ツーステップ
ワンステップ車と並行して少数が導入されたリフト車で、
浜急バスとしては最後の富士重工ボディーの日野車となった。
 
KC-HT2MMCA/KC-HU2MMCA
ワンステップ車前乗り仕様

大量に導入された主力車両で、
3扉の浜急バス標準仕様である。97年度車より窓の天地寸法が拡大され、99年より中4枚折戸へ本格移行している。
 

KC-HU2MLCS
ワンステップ超低床リフトバス
わずか2両のみ存在した異端車で、試作要素の強い車両だった。
リフトバスの中でも最後部までワンステップ構造になっているのが当時としては画期的な車両だったが、
スロープ板の普及やノンステップ車により存在意義を失い、消えて行った車両である。
 
KC-HT2MMCA/KC-HU2MMCA
ワンステップ車後乗り仕様
前乗り仕様車に比べて、後乗り仕様車はごく平凡な仕様である。
この画像の車は後期の車のため、エアサス・ビルトインクーラー・側窓拡大の点が取り入れられた。
 
■KC-HU2MMCA
ツーステップ車貸切兼用(ワンロマ車)
こちらは貸切兼用車バージョン。ビルトインクーラーでこちらも屋根上がすっきりしています。高速道路走行に対応してABSや客席にシートベルトを装備しています。
座席は2人がけ主体+補助席のレイアウトです。
普段は一般路線に、小口の貸切や繁忙期の他営業所への応援など柔軟に使われています。
 
■KC-HU2PMCE
ノンステップ車(一部天然ガス車)

最も最初期のノンステップ車で、珍しく3扉の仕様が選択された。
ワンステップ車は4枚折戸へ移行していた時期であったので思わぬ形で3扉車が復活した格好となった。
エンジンルームやタイヤハウスなど、車内のデッドスペースが多いために収容力が劣ったり、トランスミッションもトルコンATと、ドライバーにとって扱いにくい車のようである。
尚、CNGスタンドが設置された営業所向けにCNG車も少数投入された。
 
■KC-RJ1JJCK/KK-RJ1JJHK
狭隘・閑散路線用中型ワンステップ車

狭隘路線向けには中型車も投入された。
中型車は前乗り・後乗りどちらも仕様は同じで、割とノーマルな前折中引になっている。
使用路線が限られるため台数は少ない。近年では狭隘でない輸送力の小さな路線にも大型車に代わり充当される。
  

■KL-HU2PMEA
ワンステップ車

排ガス規制で、「ブルーリボンシティー」へモデルチェンジしたが、仕様自体は以前のまま変わっていない。前乗り仕様車はもちろん中扉は4枚折戸。
 

■KL-HU2PREA
ワンステップ車
乗客の少ない路線は中型車へとダウンサイジングが行われたが、こちらは乗客の多い路線に対してサイズアップとして全長が長い車両を導入した例。
川崎市内や横浜市内の路線へ集中投入されたが、一部は三浦半島地区の距離が長い路線にも投入された。
ちなみに、後乗り仕様でも4枚折戸はかわらず。
 
■KL-HU2PREA
貸切兼用(ワンマンロマンス)ワンステップ車

一つ上の車両の貸切兼用車バージョン。
座席数や定員を稼ぐために車体が長くなりました。
また、高速道路走行に対応してABSや客席にシートベルトを装備しています。
座席は2人がけ主体+補助席のレイアウトなので一般車のようなラッシュ時の詰め込みには向かない車です。
一般路線にも使われることも有りますが、深夜急行や台場急行といった高速経由の路線にもっぱら使用されています。
 

■KL-HU2PMEE
ノンステップ車
モデルチェンジ後も引き続きノンステップ車の導入が進められました。
基本的な仕様は変化有りませんが、バリアフリー法の制定で3扉車が導入できなくなったために、一般的な仕様になりました。
 
■KL-HU2PPEE
ノンステップ車
日野自動車のノンステップ車の問題は、デッドスペースが多く詰め込みが効かないという欠点が有りました。
そこで、KL代の途中から車体が長い車両で導入に切り替わりました。CNGスタンドのある保土ヶ谷・渋谷にはCNG車が導入されています。
 
■KK-HR1JEEE/PA-HR7JAAE
小型ノンステップ車
2000年代に入って、きめ細かなサービスのため多くのミニバス路線が開通しました。普通はマイクロバスの「リエッセ」という車種が一般的ですが、浜急バスでは収容力を買って中型車ベースの小型車が導入されることとなり、レインボー7M車が投入されました。
 

■KK-HR1JKEE/PB-HR7JHAE
中型ノンステップ車
大型車に引き続き、中型車もノンステップ化の波が押し寄せ、
本車種がまとまって導入されました。
使用路線はワンステップ車と代わり有りません。
 
■KK-HR1JNEE/PK-HR7JPAE
路線中型ロングノンステップ車
ノンステップ車の購入価格は非常に高額という点が問題であったのですが、その問題を解決すべく投入されたのが本車種で、
ワンステップ車の値段でノンステップ車を導入できるのは大変アドバンテージが高いのです。ただし、これはもう一つ新たな問題点を浮き彫りにしました。
中型車をベースに車体を延長したので、大型車に比べて車幅が狭く収容力が足りないという問題が発生しました。
浜急バスでは極力車両を適材適所に充てるという方針ですので、
旅客が多い路線やラッシュ時には本車種を極力充当しない方針としました。そして今まで中型車が充てられていた狭隘路線にまとめて投入することにしたのです。その結果、混雑の緩和に繋がりました。
 
■ACG-HU8JMFP/BJG-HU8JMFP
ノンステップ ハイブリッド車
日野自動車といすゞ自動車のバス部門統合により、一時的に純然たる日野製の大型車は本車種のみとなりました。
元々CNG車やハイブリッド車の実績のある浜急バスは民営バスの中では環境対策は積極的な会社です。
この車種はハイブリッド車+ノンステップということもあり、大変高価な車両ですが、自治体からの補助金で大変安価に導入ができるので一斉導入に踏み切りました。CNG車と異なり専用の地上設備も不要であり、以前のハイブリッド車(HIMR)よりも走行性能が改善された部分も導入の決めてとなったようです。
以前の車種と異なりお手軽ノンステとなったので収容力も改善されました。
 
■PB-HR7JHAE
中型ノンステップ特殊車
横浜市内で2005年に観光周遊路線「あかいくつ」が開業し、その路線用に投入された専用車で特殊な車体装飾を行ってくれるメーカーが日野自動車一択しかなかったために日野レインボーが選択されました。
横浜市から運行委託を受けて予備車含めて5両が保土ヶ谷営業所に所属しています。
浜急バスと同様に運行委託を受けている他社にも同仕様の車両が所属しています。
なお、後年に鎌倉市内でも「りんどう号」が運行されるようになったため似た様な車両が鎌倉営業所に投入されています。
 
■PK-HR7JPAE
中型ロングノンステップ車CNG
鎌倉営業所でもCNGスタンドの設置を受けて本車種が導入されました。他の営業所と異なり、大型車ベースではなく中型ロング車となったのも鎌倉市内では道幅が狭い箇所が多いという路線環境から選択されたもの。
 
■PJ-RU6MMEE/PKG-RU6MMEE
ノンステップ車
日野自動車といすゞ自動車のバス部門統合により、日野自動車製の大型路線車はいすゞからのOEMとなりました。そのためJ-bus宇都宮(旧いすゞ)へ発注が集中し、納期が遅れるといった問題が発生しました。日野自動車側は一部を比較的ラインの開いているJ-bus小松(旧日野)で生産することになり、日野自動車製の大型車が復活したというわけです。
浜急でも当初はいすゞ製のブルーリボンⅡを導入する予定でしたが、急遽本車種を選定し大量に導入しました。日野車を扱って来たドライバーや整備部門も新たにいすゞ車を習熟しなければならない問題も解消されたというわけです。とは言ってもエンジンはいすゞ製ですが。